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2009年10月28日

ロウソクの科学

タイトルに悩みました。しかし、敬意を表して本のタイトルとしました。

温故知新ー3

が最初のタイトルでした。

次に浮かんだタイトルは

全体の中でトータルに生きる

でした、しかしやはり、この

「ロウソクの科学」

が最も相応しいタイトルです。

さて、この本は偉大な科学者の講演録です。翻訳は今から47年前です。私がこの本を読んだのは中学生の頃でした。当時もとても興味深く読んだのを覚えています。しかし、今回読み直してみて、「まさかこんなことが書いてあったとは・・・」と目から鱗でした。自分が少し大人になった気もします。翻訳者も大変上手に「講演の雰囲気」を再現しています。

理科系の知識があるほうが読みやすい本であることは間違いないでしょう。しかしながら、第六講(結びの講)は圧倒されます。まさに「この事を伝えていたのか!!」と私が感動した部分でもあります。特に最後の10行は凄いと思います。(ここに書いて紹介したいですが、読まれた時の感動が薄らぐと思うので差し控えます)

また同時に(本題ではありませんが)「科学」というどちらかといえば難しい内容を「誰にでもわかるように」伝える手法が見事です。科学者が「こんなプレゼンテーション」をするというのは実に素晴らしいことだと思います。

私は仕事柄「プレゼン」をすることが多々ありますが、PPTなどを使いスマートにするほうではなく、ホワイトボードに書きながらプレゼンします(もちろん人数が多い場合はさすがにスライドを使いますが)

ファラデーのプレゼンは全てが「LIVE」なのです。もちろんテクニックとしてではなく、彼が伝えたい内容がそうさせるのでしょう。

クリスマスにはローソクがお似合いですね。子供に「ローソクはなぜ燃えるの」とたずねられた時、「科学的な答えだけではなく、人間の神秘的な要素も含めての話」なら、さぞかし株が上がるかも?(笑)

冗談はとにかく、380円の本です、学生の時に読んだ人も、初めての人も是非読んでもらいたい本です。強くお薦めします。

ロウソクの科学 (角川文庫)

ちなみにこんな人です。

マイケル・ファラデー - Wikipedia

塩素の液化(1823年)、ベンゼン(1825年)、金コロイド(1857年)などを次々と発見していき、1831年には電磁誘導現象を発見し、さらに電磁誘導の法則、有名な電気分解の法則(1833年)を発見するなど、超人的な科学者

2009年09月23日

ターシャ・テューダー

シルバーウイークも今日で終わる、そのまま26日まで休む人もいるのか?

連休中も仕事、読書、瞑想・・・とあまり普段と 変化なく過ごしてはいたものの、やはり電話やメールがほとんどないので静かな日々。家族との時間が多く持てたのでそれなりにありがたい。

少し前に読んだ本を紹介します。

ターシャ・テューダー最後のことば―ラスト・インタビュー「人生の冬が来たら」 (MOE BOOKS)

tasha.JPG

 

「暮らしに喜びを見つけるのに、大切なことはなんですか」

「これまで人生で、あなたの作品はどんな意味をもっていましたか」

「人生に冬が来たとき、何を心がけたらいいのですか」

 ・・・・・・

普段はなかなかこのような問いかけをしないのでは?

政治が変わろうが、世界が変わろうが、何が変わろうが、

「喜び」とか「豊かさ」は、いつも変わらずあるのかも?

「発見される」のを待っているのかな?

 

秋は、体育祭、運動会、文化祭、修学旅行・・・と子供達のイベントが多い、 インフルエンザに邪魔されないよう、本人達が楽しみにいているイベントが無事に開催されることを願う。

 


 

 

 

2009年08月19日

逆説の10カ条

Nothing venture, nothing have & nothing is impossible...

これは私の好きなフレースです。プロフィールの表題に使ってるくらいですから(笑)

今回、ご紹介する本

それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条

はマザーテレサのカルカッタにある「孤児の家」の壁に書いてあった言葉である「逆説の10か条」でも有名なのでご存知の方も多いかもしれない。

恥ずかしながら、 6番目の「最大の考えをもった最も大きな男女は、最小の心をもった最も小さな男女によって撃ち落されるかもしれない。」

この”最も小さな男女”が曖昧でした。本書を読んで、やっぱり間違いではなかったと勇気付けられました。最も小さな男女の意味は本書を読まれることをお薦めします。

多くの人にとって、仕事や人生上で出くわす課題に向き合う時、とても役に立つ10か条だと思います。

続きを読む "逆説の10カ条" »

2009年07月14日

温故知新ー2

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前回に引き続き古典を一冊・・・

生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫)

 

理工系の人なら学生時代に読んだことがあるかもしれない本です。この歳になって読み返すと生きていると言う実感と生きるという根源を見つめることができる一冊と言えるかもしれません。物理とか化学とか多少かじってないと難解に感じる本かも?

 

ちなみに目次はこんな感じ(笑)

第1章 この問題に対して古典物理学者はどう近づくか?
第2章 遺伝のしくみ
第3章 突然変異
第4章 量子力学によりはじめて明らかにされること
第5章 デルブリュックの模型の検討と吟味
第6章 秩序、無秩序、エントロピー
第7章 生命は物理学の法則に支配されているか?
エピローグ 決定論と自由意思について

 

下記の本は意識の根源を問いかけてくる一冊かもしれません??

マインド・タイム 脳と意識の時間

 

関連記事

http://blog.livedoor.jp/ttl/archives/50364631.html

2009年06月11日

温故知新-1

WS000001.JPG 「自己信頼」 ラルフ・ウォルド・エマソン

自分の考えを「徹底的に」信じて生きているか?

160年以上読み継がれる「自己啓発の祖」・・・(表紙より)

全ての成功哲学や自己啓発書の原点がこの書に記されているのではないだろうか?時代背景や価値観が違う現在において尚十分に通用するのは、「自己信頼」という極めて本質的なテーマを明快に表現しているからに他ならない。

混沌とた時代、将来に対して何がしかの不安を持ちやすい現在に最適な一冊だと思う。エッセイとして簡潔にまとめられているのがもったいないほどの内容がある。

 

幼な子は岩山に捨てよ

牝狼の乳を飲み

鷹や狐ともに冬を越せば

力とすばやさが彼の手足となるだどう

・・・・社会は、いわば株式会社だ。全ての株主にパンを行き渡らせるために、パンを食べるものの自由と教養は放棄される。もっとも求められる美徳は順応だ。自己信頼は嫌悪される。社会はものごとの本質や創造性ではなく、名誉と習慣を愛する。一個の人間でありたいなら、社会に迎合してはならない。不滅の栄誉を得たいなら、全という名目に惑わされることなく、それが本当に善かどうかを探求する必要がある。結局のところ自分の精神の高潔さ以外に、神聖なものはない。自分自身を牢獄から解き放てば、いずれ世界の賛同を得られるだろう。・・・(本文より)

自己信頼[新訳]

 

2009年04月08日

いよいよマスターズということで

masters.jpg

Smile 全世界のゴルフファンがこの時期を持ちわびているかも(笑)

「ゴルフは非常に単純ではあるが、簡単ではない」:by kuu

しかし、この本を読むことで少しはゴルフの楽しみ方、更に言えばビジネスの取り組み方、誤解を覚悟して表現すれば「人生そのもの」が劇的に変化するかも知れません。

ゴルフをする人はもちろん、多少なりともゴルフを知ってるなら、あるいはスポーツをしてるなら、あるいは「何かに悩みがあるなら」 読むことをお勧めします。

新 インナーゴルフ

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2009年01月03日

悼む人

2009年明けましておめでとうございます。

 

mtfuji.JPG

 

・・・・「誰に愛されていましたか? 誰を愛していましたか? どんなことをして人に感謝されましたか?」・・・

悼む人

思い起こせば小説を読んだ記憶は学生時代までさかのぼるか?もっぱら経営や経済の本、あるいは趣味の本ばかりだった(笑)それも4000冊ほどだから多いほかも知れない(笑)

そもそも、この本のタイトル悼む人 の読み方そのものに自信がもてなかった(爆) 書店で手にとって「なんて読むのか?」と探しながら立ち読みしていくうちに 夢中になってる自分を発見したほどだ。

すべての人が 「確実に経験することを約束されている」 内容だけに「他人事」にはならないだろう・・・感じ方は人それぞれだが、ある程度の人生経験をしていれば 「自分を振り返る」 ことができる一冊になることは間違いない 。正月に読むには少々重いかもしれないが良書だと思う。

・・・・「誰に愛されていましたか? 誰を愛していましたか? どんなことをして人に感謝されましたか?」・・・ 

奥深い問いかけ・・・即答はできない。しかし「誰かの役に立つ人」でありたいと思う。