生物と無生物のあいだ

On 2010年11月14日, in 5.本, by hirotamaki

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

科学者の書いたエッセイですが、とても興味深く読めます。私達の身体の中で起こっている出来事を紹介してると言ってしまえばそれまでですが、実はこのことこそとても重要なわけです。なんとなく細胞が入れ替わっていることは誰もが知っていることです。爪が伸びたり髪が伸びたり表面的にもはっきりしてる事もあります。しかし、脳は心臓は?各種臓器はどうですか?骨とか血液とか?・・・体内のあらゆるところではどうでしょう?驚くべきことが本書には記されています。

秩序は守られるために絶え間なく壊されなければならない。

生命とは動的平衡にある流れである。

生きている限り、栄養学的要求とは無関係に、生体高分子も低分子代謝物質もともに変化して止まない。生命とは代謝の持続的変化であり、この変化こそが生命の真の姿である・・・

文章はお堅い内容をエッセイとしてまとめているので読み易いでしょう?それでも内容には少々聞きなれない言葉があるかもしれません。本書ではDNAの解明に明け暮れた科学者達のエピソードなども含め「研究現場の雰囲気」もなんとなく伝わるのがおまけです(笑)

本書の中にこちらの記事 http://www.bestmax.com/wordpress/?p=43 で書いた本も出てくるのであわせて読まれると良いでしょう?

いずれにせよ、今この瞬間も

「私の身体は入れ替わりつつありながらも私を維持し続ける」

という実に精妙な活動をしてると思うと、一体 自分とは何ぞや?と問いたくなる。

本文の表現を”もじって”書き記せば以下のような感じかも?

今、此処に居るのは実態としての”私”ではなく、流れが作り出した「効果」として見えているだけの動的な”私”なのだ

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)


*写真は紅葉の桜です。

この記事は関連するかも?

Tagged with:
 

コメントをどうぞ