温故知新というほど古い本ではありませんが、「昔から言われている」内容となっているかと思います。「いい本だから読んでおいて」とにこやかに薦められるほど軽い内容ではありません。だからこそ読まれることをお薦めします。

言葉と無意識 (講談社現代新書)

著者の伝えたい内容は終盤に表現されているとはいえ、読み手には哲学(者)に触れている経験が必要となるでしょう。言葉が出てくるからには、ソシュールを知らずに読むのは厳しい内容かと?というより、この薄さの本の割にはかなり歯ごたえがある内容です。ただし、日本人なら「なんとなく言わんとすることがわかる」というのが本書の読後感として持てるのではないでしょうか?これぞまさに題名どおり「言葉と無意識」のなせる業かもしれません。


内容を紹介できるほど軽いものではないので、少し引用しておきます。

引用が気になる人は是非本書を読んでみてください。

「狂気の世界は至高の現実の圏である。狂気は唯一人の夢であるが、理性は明らかに万人の狂気なのだ」

「<身分け>は、身によって世界が分節化されると同時に、世界によって身自身が分節化されるという両義的・共起的な事態を意味する」

「<知る>ことは<創る>喜びをもたらす」

「本を読んで何になる・・・本を読まないで何になる・・・この問いのいずれもが含んでいる「何のために?」が、本を読む喜びを始めから奪ってしまっているのではなかったか。どんな行為にも<目的>を立てねば気がすまない表層のロゴスは全ての行為を手段におとしめてしまい、いかなる現象にも<意味>を探そうとする表層のロゴスは人々を まじめ にさせ息づまらせる。まじめな人間は事物の背後のありもしない宝探しに血道をあげて、文化という美しい虚構(フィクション)を楽しむことを知らない。」(ニーチェ:悦ばしき知)

「知る者は好むものに及ばず、好むものは喜ぶものに及ばない」(孔子)、・・<知る>こと、<創る>ことは、同時に<好む>ことであり<喜ぶ>ことでもあろう・・・私達の真相意識においてはロゴスはパトスであり、パトスはロゴスであるのだから。

言葉と無意識 (講談社現代新書)

読書の秋、食欲の秋。

Enjoy your Life!!

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1 Response » to “温故知新 「言葉と無意識」”

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