2つ前のエントリーで、正月なのでおせち料理について記事をアップしたところ、たまたまとんでもない出来事が起きていました。おかげで当方の記事も妙にアクセスが上がってます。おせち料理を販売した外食文化研究所 http://amba.to/f5IXOb はあまりにもずさんで呆れて言葉もありません。これは誰もが感じるところでしょう。しかしグルーポンについては肯定的/否定的とどちらの意見もあるようです。今回はこれついて考察しておきます。
さて、大雑把に図示するとこのようになると考えられます。(今回の趣旨は詳しく紹介することではありませんので悪しからず)
御覧いただくと分かるようにグルーポンには ①BtoB、②BtoC の2つの面があります。結果として ③のBtoC が発生するという仕組みですね。
分かりやすい部分を先に片付けます。
- 顧客満足度UPを最優先すべし
③の部分、お客様は「お買い得感」があれば満足なわけで、どのようなキッカケで商品やサービスの提供を受けようが関係ないのです。要は「期待以上の価値を手にいれれば良い」のですから。お店の意向やグルーポンのビジネスモデルなんてどうでもよいのです。
上記の出来事では、③の部分があまりににも酷いので話題になり、同時に「グルーポンってどうよ?」となるわけです。
- グルーポンはお店にとっては広告宣伝・販売促進である
①BtoBであることは個人的な約束ではなく、法人としての契約事項なわけです。つまり諸条件の折り合いをつけて取引が成立するはずです。グルーポンは「仕組み(システム)」あるいは「ツール」なのでお店側の利用の仕方が下手だと無駄になります。他方グルーポン側から見ると成功報酬型広告宣伝の提案ですから、単純化すればアフィリエイターみたいなもんでしょう。グルーポンの営業担当者によっては言い方も違うと思われるのでシステムが悪いという事ではなく、社内の教育によるバラツキはあるかも知れません。こんなことは何処の企業でもある事なのでここではあまり触れません。
さて、お店サイドから見ると、グルーポンを媒体と見るべきで、「広告によって売上を上げよう」というのではなく、「広告によって認知率をあげよう」と考えたほうが良いでしょう。そもそも、「お店の存在を認知」してもらわないとお客様の来店すらないわけです(何もしなくても充分繁盛しているならグルーポンだけではなく、広告宣伝すら必要ないのです)。twitterでつぶやこうが、店頭の呼びこみでも、チラシでも何でも良いのですが、グルーポンの成果報酬というのは魅力的かも知れません。またネット媒体としては適時性もあるので上手に活用すれば良いのです。
他方、グルーポンから見ると、お店は「お客様そのもの」ですから、金になるならどこでもOKという態度はまずいでしょう。いかがわしいサービスを提供するお店と、いかがわしい媒体のようになってしまいます。媒体としてのブランディングをするなら「グルーポンが推薦するお店は間違いありません」となる必要があります。つまり、取引先として自社に相応しいかどうかの判断基準をキチンと設定して対応しなければならないでしょう。このあたりは個人の好みでのつくられるクチコミサイトと差別化すべきポントです。
- グルーポンはネットを使ったプロモーション メディア サービス
②BtoC、グルーポンは登録者に向けてプッシュします。登録者は「これはお買い得」と感じたクーポンを購入するので当たり前の行為です。グルーポンが「担保してるであろう」商品やサービスの品質を暗黙に了解していた人にとっては今回は出来事は「グルーポンだめじゃん」となるわけです。その意味では良い方向にブランド化されつつあるのかも知れません。
他方、グルーポンは情報の提供だけで「何も担保してない」と考える人にとっては「別にグルーポンは悪くないじゃん」となるのです。悪いのはお店です。と結論付ける事が可能です。
いかがですか?グルーポンを肯定/否定どちらの意見も正しいでしょうが、根底には個々人のグルーポンに関するバイアスがかかります、あたり前ですけどw
個人的にはお店の経営者は「常に顧客満足を優先」してもらいたいし、グルーポンには「そのようなお店と取引して」いくことで媒体としてのブランディングをしてもらいたいと思います。
- 最高の媒体はクチコミである。
様々な媒体が溢れています。しかし「人そのもの」が媒体であることは間違いありません。何業であろうと「常連客」「なじみ客」を作り、リピーターを増やす施策が無ければ繁盛店にはならないでしょう。「あの店はイイよ」とタダで宣伝してくれるお店になることが最高です。
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ではでは。
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