良いフランチャイズ 悪いフランチャイズ

フランチャイズビジネスに関連する資料をサイト上UPしたので、ついでに一本記事を書いておきます。この資料はフランチャイズビジネスを本部として展開する際に最低限必要なポイントを記載してます。過去に沢山の本部とお付き合い頂いたり、また自分自身がFC本部長としての経験から作成してあります。(この資料は古いにもかかわらず、かなりコピーされているので嬉しいですw)

この雑誌には加盟店サイドの悲鳴が書かれていますが、今回は本部サイドの話です。

さて、フランチャイズビジネス(以下FC)の良し悪しは一言で表せば、本部の「経営管理技術の完成度の良し悪し」です。本部と加盟店の関係は「共存共栄」を標榜しています。しかし実際には上手く機能していないFCも多々見受けられます。直営店であれば管理統制が行き届くテーマが、FCでは不十分となったり、想定外の出来事が発生します。

 

経営管理技術は以下の3種のFCのモデルによって、精度に違いがあります。

ビジネスフォーマットFC

事業を一定の形式でパッケージ化されており、、全店でほぼ均一な商品やサービスが提供される。大手CVS、飲食チェーンなどが代表的。事業の収益性や社会性は本部の経営管理技術にかなり依存するFC。

トレードネームFC

看板やロゴマーク等の共有はされるが、提供される商品やサービスには違いがある。学習塾、フィットネスクラブ、美容室、エステサロンなどが代表的。加盟店の裁量幅が大きくなる。店舗の規模や地域性等を配慮しながら展開されるFC。

プロダクトサプライFC

販売代理店に近いモデル。本部は商品を提供する事で一定の利潤を得る。古くはガソリンスタンド、携帯電話販売店などが代表的。基本的にはFCの原型モデルとなる。FCと表現されることは少ない。広告宣伝は本部が積極的に行う。

情報管理技術の変化や経営環境の変化に伴って、FCモデルそのものが進化しているので、ビジネスフォーマットFCが現在のFCモデルと言えるでしょう。

良いFCは、資料に記載している最低限の体制が充実しており、更に日々革新できる仕組みそのものが組み込まれていなければなりません。変化する経営環境に対応すべきです。

この事は、競合他社との見えない差別化となり、優位性を発揮するでしょう。商品やサービスで差別化を図るだけではなく、「仕組みそのもの」が差別化要因となっているのが良いFCと言えます。

自社のFC化を図りたいなら、市場性(マーケットサイズと成長期待)、自社の強みやユニークさ等とあわせて、「FCシステムの根幹である、経営管理技術の革新性」を確立しておきましょう。

資料もFC本部のための資料となっています。次回は加盟店サイドから「良いFCの選び方」を記事にします。

あっ!そうそう、悪いFCは上記のような事ができてない本部です。最悪なのは「市場性がないFC」です。思い込みだけでFC化しても無理があります。また、加盟金等の名目で資金集めだけを行う悪徳FCも見受けられます。こちらは論外ですけど。

ではでは。

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1 Response » to “良いフランチャイズ 悪いフランチャイズ”

  1. かに道楽 より:

    仏壇泡洗浄は加盟金目的の詐欺

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