この記事は前記事の続きです。前回はFC本部の体制について大雑把に纏めてあります(資料参照)。

今回はFCに加盟する。即ち「フランチャイジーとして事業をはじめましょう!」というテーマです。

FCモデルは、単独で事業を起こすより、実はリスクはかなり低いです。以前のデータでは1/10程度まで廃業率が落ちます(10年ほど前のデータ。ソースは失念)。つまり10倍「上手く行く」のです。

しかし、コレにはいくつか条件があります。フランチャイザー(FC本部)の体制がしっかりしていないと話になりません。

例えばあなたが未経験で、24時間営業のCVS(コンビニ)とか飲食店を始めるとしましょう。おそらく、商売の経験が無ければ何から手をつけて良いのかわからないはずです。立地、建物、店内レイアウト、MD、会計、接客、業者設定、取引条件、受発注、在庫管理、広告、・・・・経営するには無限とも思えるテーマが存在します。これら全てを「あなたの代わりに整えてくれて」経営指導までしてくれるのが本部です。どちらが心強いですか?答えはわかりきっています。

FCザーはFCジーに対して「独立開業・経営支援」を行うのが本務です。FCジーは加盟金や開業資金、あるいはロイヤリティーを支払う必要はありますが、それなりに収益が上がる仕組みを手に入れるのです。たとえFCジーに参加しようとするのがズブの素人でもです(ココ重要)。

しかし、当てが外れては虎の子の資金をドブに捨てるようなものです。FC本部選びは慎重になってしかるべきでしょう。

では、どこをチェックすれば良いのか?最低限の7つを書いておきます。

①本部としての実績

有店舗型のFCの場合は必ず直営店があるはずです。無ければそもそもFCの構想であって、FCビジネスとしては成立していません。直営店が複数店舗あるなら立地条件なども含め細やかな確認が必須です。

②既存加盟店へのインタビュー

直営店ではなく、既にFCジーとして加盟されているオーナーさんに実情を確認しましょう。本部の謳い文句と現実のズレが有るか無いか?多少のバラツキは当然ありますが、あなた自身が納得出来るまで確認すべきです。

おそらく、この2点で本部の体制や実情がわかります。確認すべきポイントはこちらの資料の4ページ目等です。

当たり前と思われるかも知れませんが、説明会等で洗練されたプレゼンを聞くと以外に鵜呑みにしてしまう方が多いようです。私は過去FC本部の部長でSV(スーパーバイザー)を60人ほど管理していました。FC開発部(加盟店獲得の部門)は当然「素晴らしいビジネスモデルとしてプレゼン」します。

FC運営部は新規FCジーを教育したり、ビジネスとして成立してもらうためのあらゆる施策を打ち出しますが、「聞いてた話と違う」という方もいらっしゃいました。おおかたの場合「諸条件の食い違いではなく、期待値の違いなのです。」

出来る限り、現実的・客観的な確認を事前に行いましょう。時間的・経済的に余裕があるなら、既存の加盟店でアルバイトをするなど、実際に業務を体験しても良いと思います。

さて、次に、

③参加しようと考えているビジネスが「あなたの地元」で成立するか?

FCというビジネスモデルではなく、ビジネスそのものが「地元」で成立するかどうかを見極めなければなりません。学習塾のFCに参加しようとしても対象者が少ない(あるいは今後減少傾向にある)なら辞めるべきです。飲食・コンビニ・・・・競合となる店舗はどうか?地元の5年後、10年後の人口構造はどの様に変化すするのか?鉄道は?道路は?学校は?・・・いろんな要素が変化し続けます。本部が提示するのはおおかたの場合、似たような地域の「現在」の実績です。あなたの地元ではありません。この要素は本部としてネガティブであれば伏せられるケースが多々あります(加盟店獲得は必要ですから)。様々な観点から考察しておく必要があります。店舗を構えたら移転はたやすくありません。その場に根を張る覚悟が必要です。本部以外の友人や知人あるいは専門家に相談するのも良いでしょう。

有店舗型でない場合は活動エリアの市場性になります。あなたがアクティブに動けるなら①、②の部分でかなりの納得ができるはずです。この場合は「あなた」のキャラクターが成果を左右するビジネスが多いので、本当に「その仕事が好き」かどうかが決め手になります。

④実績のあるFCか、これからのFCか?

既存のFCジーも多く、実績も残している老舗のFCであれば情報も多いので、確認も比較的楽だと思います。しかし、「これから」というFCの場合は可能性の判断が重要です。この場合は「マーケットが充分に大きい」事が特に大切でしょう。FC本部のビジョンや、想定しているマーケットサイズ、拡大に相応しい体制づくりのスケジュールなども含めて確認しなければなりません。また、FCザーの強みは何か?ユニークな商品やサービスなのか?といった点も出来る限り確認しておきましょう。それでも尚、将来の事は予想の域をでないので、結果に対する保証はないことを引き受けなければなりません。

⑤収益性は充分か?

FCビジネスに限らず、収益性はビジネス上でもっとも重要な要素です。シミュレーション通りにならないと思っておいて間違いないでしょう。経験論ですが、有店舗の場合遅くとも3年程度で売上の天井に達します(初年度、2年目、3年目で概ねMAXの売上になる)。労働と対価が見合うかどうかです。寝る間もなく仕事をし続けてオーナーとしての報酬が少ないのは論外ですが、多いと言っても健康を損ねてしまう、家族との団欒の時間が取れないなど「独立」することで「今までとは違うライフスタイル」になります。これら一切合切を引き受けて尚、魅力的な成果が手に入るならGoサインを出しても良いでしょう。多くの場合「予期せぬ経費がかかる」と心得ておいて間違いありません。

⑥本部の言いなりになる

参加を決めたら、後は本部に対して素直に従うのが得策です。何しろあなたは素人で相手は曲がりなりにも本部です。充分に確認出来ているなら素直にならなければなりません。SVが多少気に入らなくても、素直になることが加盟店としての成功の秘訣です。FCシステムの完成度が高い本部の施策は実績をあげるのに適切な場合が大いです。それでも尚、なにか疑問があるなら堂々と伝えましょう!素直に従っているからこそ「堂々と表現できる」のです。自分勝手にやっていてはFCジーに参加する価値がありません。

⑦おまけ、独自性を発揮する。

⑥と逆のスタンスになります。あなたが充分に企業家精神を持っているなら、まずは素直に聞いてみて、その後、オリジナリティーを打ち出すのも方法です。7-11Jが7-11USを食ってしまった様に、あるいはメガフランチャイジーとして独自性を発揮する、など本部を凌ぐ経営手腕があれば、充分に成立します。このような経営者も多くいます。「FCジーに参加するのは独立のキッカケに過ぎないのだ」、「FCジーに参加するのは新規事業のネタに過ぎないのだ」とビジョンを描いくのは素晴らしい事だと思います。

長々と書いてしまいましたが、参考になれば幸いです。

ではでは。

Enjoy your life !!

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