組織にとって理想の人材像だっていいじゃないか にんげんだもの

大上段に振りかぶったエントリーです。組織において理想的な人材(人財?)とはどういう「人」なのか記載しておきます。

まず、組織とは目的達成の手段であることをが前提です。無目的に組織化されることはありません。民間企業であれ、行政機関・ボランティア団体等の任意団体であれ「何がしかの共有された目的」に従って組織されているはずです。つまり、まず第一に目的が明確になっている必要があります。ここでは民間企業を中心に扱いますが、「組織」と名付けることができるならどこでも同じです。

会社であれば(経営者ならば)、

  • 自社の存在目的が明確になっているか?
  • この目的を遂行するに相応しい組織構造になっているか?
  • またその組織構成員(社員)にどの様な能力が必要なのか?

を問いかける必要があります。

従業員としては

  • 会社の目的を充分に理解しているか?
  • 所属する組織が果たすべき役割は何か?
  • そして自分の能力が充分に発揮され、有用に機能しているか?

を自問する必要があるでしょう。

目的が違えば(変われば)組織は変わる。

手にしたい結果を変えたければ、手段を変えなければなりません。まして環境変化が激しい今日では、過去の方法・手段を変化させずに、過去以上の成果を期待するのは愚かです。「気合と根性」だけで対応できる範囲は限られてます。大きくは戦略、またそれに相応しい戦術が必要です。結果として、「組織に必要な人材像が変化」します。

研究開発型の企業の求める人材像と、営業販売型の企業の求める人材像はまるで違います。製造業と小売業も違います。金融業と流通業も違います。更には会社の規模により違いがあります。

  • 自社は何を生業として言えるのか?
  • 自社の本当の商品は何か?
  • 自社の顧客は何を求めているのか?

このような問いが「自社に相応しい人材像を明確にします」。同時に社員には優れた人材としてその能力を遺憾なく発揮する環境が提供されているはずです。

立場が変われば要求される能力が変わる

経営者や役員クラス

コンセプチャルスキルが重要です。問題発見・解決能力。本質的なテーマ設定、戦略的意思決定等の経営の根幹に関する事項を処理する能力が要求されます。

管理者

ヒューマンスキルが重要です。社内の人間関係や部門間の調整能力など、円滑なコミュニケーションをはかり、組織の取り組むべき課題、方向性などが的確に浸透するよう配慮する必要があります。戦術の遂行と管理能力が要求されます。

一般従業員

テクニカルスキルが重要です。実務的に作業を実行し、現場での対応能力が要求されます。多くの場合最も顧客に近く、現場からのフィードバック情報が集まります。基本的な業務を遂行しながらも臨機応変に対応する能力が要求されます。

状況が変われば役割が変わる

ストラテジック・ビジネス・ユニット(戦略事業単位、Strategic Business Unit)

少々専門的かも知れませんが、全社的な戦略遂行を主要目的として各分門間の連携をスムーズに行い、経営資源の効率的な運用等極めて合目的な組織編成と考えられます。一定の期間のみ存在させたり(一つのプロジェクトが完成するまでとか)、特定のテーマだけを追求するために組成される特殊部隊です。高度な専門性を有しながらも全社にとって最も効果的・効率的な施策を打ち出し、遂行する能力が要求されます。(経営陣から一般従業員まで組織を横断したメンバーになることが多い)

繰り返しになりますが、以上のように理想的な人材像は「組織の目的」によって変化します。今一度チェックされることをお勧めします。

 

ちなみに、私が会社設立した当初掲げた理想的な人材像はこんな感じでした。笑ってやってください。これは今でもかわりません。コンサルタント業は極めて人依存(職人仕事)なので、この「BESTMAX な人」を求めています。もちろん自戒の念を込めているのは間違いありません。結構キツイです(笑)

ではでは、

Enjoy your life!!

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