内容は事例も踏まえ分り易く「U理論」を紹介してますが、抽象概念を扱うので、読者の「個人的体験」により読み取る深さが「かなり」違いそうです。そして、このブログで紹介するには相応しいと考えました。ほとんど「変化」「イノベーション」「マネジメント」「リーダーシップ」「挑戦」を中心に記事を書いてるのですからね。

さて、本書は、日頃から「悟り」「覚醒」というワードに馴染んでる人は読みやすいかも知れませんが、同時に誤解があるやも知れません。私はもう30年近く瞑想をしています(随息観、ヴィパサナが中心です)。断食、ヨーガ等の体験もありますから何となく「掴んでる」かも知れませんが、決して精神世界の本ではありません。同時にかなり哲学的でもあります。認知心理学、言語学、現象学等の基礎を知っていれば読みやすいかも知れません。しかし、本書が言うように「その知っている事そのものが邪魔」をする危険性がありますからご注意されたほうが良いでしょう。全体を通して表現するなら、「イノベーションに関する理論です」注釈、参考文献まで含めると600頁ですから、それなりのボリュームがあります。扉の書き出し~序文を少しだけ紹介しておきます。

人は自分が知っている世界の範囲内での自分自身しか知らない。
人はその世界の内面だけで自分自身を認識し、自分自身に内面だけで世界を認識する。
すべての対象物は、熟慮されたなら、私たちの中に新しい認識器官を開く
(ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ)

これだけで、購入する人と「やめとこ」と考える人がいそうですね。これが書き出しです。

U理論の重要な特徴、3段階の気づきのレベル

「自分たちがどの様にものを見ているかを観る」ために、開かれた思考(マインド)、開かれた心(ハート)、開かれた意志(ウイル)が必要。これらすべてが全体として繋がっていて、3つのレベルすべてが開かれたとき学びのレベルに深いシフトが起きる。有名な学習理論はすべて過去から学ぶことに主眼を置いている。つまり、既に起こってしまっていることからどう学べるかに注目するのだ。この学び方は重要だが十分ではない。シャーマーは新しい学び方は「出現する未来から学ぶ」という。出現する未来から学ぶには直感が必要で、イノベーションには不可欠である。曖昧さを許容し、失敗を恐れないことが求められる。想像もできないような事に直面し、不可能なことを試みる覚悟をしなければならない。恐怖と危機を感じつつも、これから出現しようとする極めて重要な何かに貢献しているのだという気持ちになって前進を続けることができる。(要約)

リーダーシップを発揮する

リーダーシップを発揮するのはあらゆる階層においてであり、従来の考え方、習慣、アイデンティでさえも手放すことが出来る人がリーダーとなることができる。このリーダーシップが生まれるのは、人々が本来の自分の見出し、深く結びつき、自分たちが最も大切に思うものを実現する未来を産み出そうとする変革に、自分が果たす役割を自覚した時である。(要約)

今世紀のリーダーシップとはあらゆるレベルで集合意識の領域構造、すなわち聞く力を変容させることに他ならない(p51)

こんな事が詳細に600頁にわたって書かれている大作と言えるでしょう。現在の日本が直面してる出来事をブレイクスルーすることができるヒントになります。すべての人にお勧めする一冊です。

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ではでは、

Enjoy your life!!

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