半分の糸とかいて「絆」 KIZUNA 

この度の震災で「絆」がとても大切だということを再認識した方も多いと思います。

地震前日に書いた記事(の一部)

組織は規則で!人は絆で!

人が組織化されてこそ「協力的に目的が達成されます」規則だけで行動を縛るだけでは「人間らしさ」が阻害されます。仕事の環境も殺伐としてくるのは想像に難くありません。そこで必要ななのは「絆」です。誰かが健康上の理由で「休まざるをえない」時、その人の仕事を違う人がカバーしなければ組織が機能しません。「助けあう」のは規則ではありません。その他のシーン、支えあう、励ましあう、意見交換する、叱咤激励、承認、感謝等、これらも規則ではありません。

「日頃の人間関係が強い絆」となって組織に想定以上の成果をもたらします。だから、言われたことだけでは仕事は未完です。要求されている役割以上の成果をあげることこそ「仕事」です。そして+αの「余分」が生じるのは「絆」があるからだと考えれます。

もし、組織に規則がなければ、絆だけの仲良し「グループ」になるでしょう。目的を遂行するために必要な規則やルールがあって初めて「チーム」になります。1+1=2+α これこそがチームワークとしての成果です。

(これに加えて、内容的には少々追記しなければならないです)現在震災後の処理を懸命に実施している方々は大部分は「今回のために組織された方」ではありません。震災前は、見ず知らずの他人、ボランティアの方々等、会話もしたことがない人が大勢いらっしゃいます。特の日頃の人間関係があるわけでもないのに「強い絆」が生まれるのでしょうか?

更には「世界中が日本のために何とかしよう」と連携しています。強弱はあるにせよ「絆」が生まれています。此の様な大きな災害には「一丸となって取り組む」姿勢が過去にも多く見受けられます。下記tweetにある記事には絆と表現されていませんが、似たようなことが書かれています。(長文です)

エリートのもろさが露呈する瞬間でもあるね。 「災害ユートピア―なぜそのとき特別な共同体が立ち上るのか」レベッカ・ソルニット著 http://t.co/V4qlJO6Mon Apr 04 14:07:10 via Tweet Button

私は日頃の人間関係が「絆」を作るのだと考えていましたが、必ずしもそうではないようです。

 

ビジョンが絆を作る

現在、被災地での活動を見聞きして思うことは、「目的・ビジョンを共有した瞬間に絆が生まれる」ということです。誰もが「協力して対応しなければならない」と直ちに感じたはずです。もちろんできることは違います。共有したビジョンに「自分がどう役に立つのか」と問いかけ自発的に行動した(している)はずです。今回の共有ビジョンは復旧(一日も早く震災前のような生活ができる環境を作る)ことです。この目的そのものが「暗黙の了解」として日本中が合意したと考えられます。さらには、それを各人が主体的に自らすすんで受け入れた結果「大きなパワーとなっている」のでしょう。当然日頃は見せない「勇気」が生まれます。やればできると信じる気持ちと表現できます。

「ビジョン・目的の共有」と「主体性(自発的に行動する)」この二つが絆の原点であり、結果として「大きな力」を生み出す。

のだと痛感しました。

日頃の人間関係は情を作る

では日常付き合いのある友人や知人は何を「強めているのか?」こちらは情です。情は個人的な感情です。ですから好意をもつ場合もあるし嫌悪する場合もあります。日常の助け合いや応援は良好な関係を保つことで得られるには違いありません。他方、いがみ合いや、敵意は良好ではありません。感情のコントロールは自分でしか出来ません。外界の刺激に対する反応ですから、出来る限り、誰に対しても肯定的な感情を持ちたいものです。結果としては良好な人間関係が生まれると思います。もちろん、ことが起きたときの絆は最強でしょう。

 

非日常の災害に対する支援活動等は「誰しも合意しやすい」ビジョンや目的になりますが、日常は「合意形成」そのものが難しいでしょう。政府の舵取りは国民である我々に「十分なビジョン合意」がなければ機能しません。会社経営でも同様です「組織は目的達成のための手段である」そのものです。間違った?ビジョンが過去の歴史には沢山あります。おそらく国であれ、企業であれ「損得」「略奪」など独善的なビジョンだったのでしょう。時に成果をおさめたとしても長くは続きません。これは「個人にとっても」同じことかも知れませんね?

A worth of life means neither what you obtained nor what you collected but you bestowed!! (これ私のメールのフッターです)

ではでは、

Enjoy your life!!

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1 Response » to “半分の糸とかいて「絆」 KIZUNA ”

  1. […] ついては拙記事として過去に書いてありますので時間がる方は是非ご覧ください。半分の糸とかいて「絆」 個人的にはもっと違う漢字がありそうな気もしますが、それはそれで良いとし […]

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