このブログではあまり政治のことは書かないし、ジャーナリストではないので特に書けるわけでもない。しかし、無関心で居るほどでもない、これは、「野次馬的」ポジションに身をおくのではなく、経営コンサルタントとして「直接仕事に関係する」と考えているからである。(ちなみに最近のtweetは少々偏りあるつぶやき:笑)当然なことではあるが、企業経営は「外的環境に適合していなければ存在できない」。今日の外的環境は旧来の範囲よりも一気に拡大して、地球の裏側で起きていることすら、「自社にどう影響するか」を考察しておく必要があるだろう。
JALが会社更生法の適用申請、大型倒産である。長年、一体誰が経営していたのかと問われても困るのではないか?あまり利用価値が見いだせない地域に空港があるのも事実だし、関連する事業もたくさんある事だろう・・・純粋な取引先も膨大であるが故に影響がある。これらはもしかしたら、国策としていろんな意味において「装置」でしかなかったかも知れない、とすれば国際競争の中において「存在出来るはずがない」これから、仮に再生されたとしても競争に勝ち残れるのだろうか?ANAも存在するし・・・アジアエリアの今後の成長性を期待し、「気持ちは分かるが勝ち残れるのか?」と問いかける必要があるだろう・・・戦艦大和のような事にならないよう経営の舵取りを行わなければならないだろう。
左の写真は年末などによくある「振り返りの写真」過去10年。世界中の大手報道機関は必ずといってほどこの手の写真をネット上にアップしているので目新しさはない。「戦いの歴史」として受け取れる内容が多い。(この写真はロイター、クリックすると他のも見れます)幸いにして日本は戦地になっていない。物理的な被害がないのである種の安心感がある。しかし、経済的な側面では「不安感」が大勢を占めている気がする。実際お付き合いのある経営者達は「不景気すぎて話にならん!!」といったコメントが多い。企業間の競争は戦争とは違い、「負けている実感」が乏しい。
マクドナルドが一日で28億円という過去最高の売上を1月17日に達成している。レイ・A・クロックが創業したこの企業が「飲食業界」に与える影響とてつもなく大きい。ランチにそばを食べずにテキサスバーガーを食べているのである。競合他社(店)に少しお客さんが移るだけですぐには気がつかない。コンビニは今や弁当屋といっても過言ではない。企業は環境適応しなければ勝ち残れない。競合は同業種、同業態だけではない、弁当屋さんがスーパーの売上を奪うのである。物販をしているならECは脅威であろう。近所の人が「当店」で買い物するのではなく、アメリアの会社のネットショップで買い物出来るのだから・・・・世界最大の書店は言わずと知れたamazonだし、書店に関連する出版社は「kindle」を無視できない。その前に老舗(旧態然とした経営?)が倒産しているが・・・
違うビジネスモデルが「自社の優位性」を無価値化し、「異質の競争」を強いるのである。携帯でコミックが読まれて急成長している。気がつかないうちに漫画の読み方も変化するだろう。気がつかない程度の「少し」が気づいた時には「大きい」変化となって自社の存在価値をなくしてしまうのである。
経営コンサルタントとして経営者には、あるいはリーダーとして活動される方には目先にある課題解決のみならず、出来る限り「客観的な事実を素材にして大所高所から戦略的考察をし、変化を起こす事」をお薦めする。もちろん「さらなる発展を期待する」ならではあるが・・・
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