アドリブと言えばアドリブ、即興と言えば即興です。しかし、この「スキル」はとても重要です。もし、あなたの意図した、あるいは計画した通りに物事がいつも進むと考えるなら、「遊び」のないテーマでしょう。「過去に充分な実績がある」といった事とか?PCの操作などは極めて厳格に決まっていて、手順を間違うと間違った通りの結果が起きるのと似ています。技術に関する分野はプロセスが厳格なので「事前設計で遊びはかなり吸収されている」と考えられます。
経営の場合もう少し広い「複合的」なテーマなので想定される条件が変化することは大いにあります。実際「想定内」とは遊び幅を持たせているのですから。この場合はまだ対応する事は簡単です。
ただし、人によって想定できる「遊び幅」が違うので「うろたえ感」に差があります。知識や経験の差が「遊び幅」を決めているといっても良いでしょう。中にはすぐにうろたえて、「バタバタ」する人が居ます。遊び幅の大きな人から見ると「たいした事ではない」のです。(想定内だから)
しかし、誰にとっても難しいのは「想定外」の結果に対する「対応」でしょう。
何しろ想像すらしていなかった出来事が起きているのです。「その場」で「直ちに」対応を必要とされます。
この時のポイントとしては
- 「それまでの思考に一切の未練を残さないこと」
- 「現状に相応しいと思われる最適解を探すこと」
1.はなんとなくわかると思います。何しろ想定外のことが起きているのですから、拘る方がどうかしているのです。
2.について「複合的」なテーマを全てを一度に対応するのは「撤退」(前向きであっても)です。ここでは「複合的なテーマを各要素に分類することをお薦めします。
「思いもしなかった競合相手」があるかも知れません。
「販促にブレ」があったのかも知れません。
「価格競争力」がなかったのかもしれません。
「品揃え(MD)」に問題があるのかも知れません。
「立地や地域特性等」が違うのかも知れません。
「顧客対応」の問題かも知れません。
「販路」が違うのかもしれません。
「時期(タイミング)」が違うのかもしれません。
・・・・
無数にでてくるでしょう。
重要なことは「じっくり考えるのではなく、その場で最適解を出す」ことなのです。
じっくり考えたり、準備するのは「事が起きる前に処理されている必要があります」
その時に「本来のコンセプト」から逸脱するのは好ましいことではないケースが多いです。
「根本の見直しは現場合せには不向きです」
まだ、やりきっていないと感じるなら、要素ごとに見直しをし、直ちに手を打つことをお薦めします。
ただしfeedbackの観点をお忘れなく!!これが無いと、仮説の検証ができませんからね!!