ブランド力とは「担保する力」‐2

前回こちらで書いてる記事の続きです。ブランド力には様々な要素があることは言うまでもありませんね。企業活動の総体としての「評判」ですから。デザイン(CI的に表現すればVI(ヴィジュアル・アイデンテティ))も重要なファクターです。

今回は場所と機会を取り上げて見ます。

私は以前10年間ほど銀座にオフィースを構えて仕事をしていました。業務内容は多少違っていた時期もありますが、「銀座」という場所のブランド力のおかげで好むと好まないに関わらず日夜沢山のお客様や関係者の人が来てくれました。特に海外では「GINZA」「ROPPONGI」・・などの街はとても有名なので「それだけで優位」に機能していたかと思います。しかし、やはり馬鹿高い家賃に耐えられなくなり、今は自宅で細々と仕事をしている訳ですが(爆)

同じような事業を展開しても、何故か「場所」の特性が付加価値になります。上記のごとく「事務所」ならわかりやすいでしょう。

物産系で強いのは「北海道」「沖縄」という冠だったりするのも同様です。地名で言えば「神戸」「横浜」などは(特に食品関連商品)でブランド化されているといえます。

土地や都市が持つブランド力は「あなたを引き立ててくれる」訳です。

さて、場所は比較的わかりやすい「ブランド」価値(担保する力)を作り上げてくれます。他方「機会」についてはどうでしょう?

最も判りやすいのは「縁日」「お祭り」「初詣」などに代表される機会=イベントではないでしょうか?

夜店でならんでいる屋台の「焼きソバ」「チョコバナナ」「イカ焼き」・・・色々な飲食店・オモチャ屋・縁起物が「その機会」に出店しています。材料や調理方法、仕入れルートをどれ程気にしているのでしょう?売り手の接客態度や服装をどんな風に見ているのでしょう?もしかしたら一切の現象を「機会」が丸め込んでしまっているかもしれません?

日頃あなたは「生産者の顔が見える野菜を買っている」「賞味期限をチェックしている」かも知れません、しかし「そんなことはどうでも良い」と思わせる「機会」です。このような機会は他にもあります、大きなイベントは「ブランド力」となっています。

機会自体がブランド化されているわけです。「定期的に実施」「主催者の確かさ」などの要素が複数絡み合いながら

「毎年恒例」「毎月恒例」など一定の「サービスや品質を担保」していると言えます。

自社のブランディングを企図するなら、前回記事のごとく、

  • 自らが「何を担保」しているのか
  • 環境(場所や機会)が「何を担保してくれる」のか

を考え合わせると良いでしょう。

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